デイサービス施設を運営する会社 介護報酬150万円不正受給
高齢者のデイサービス施設を運営する都城市の会社が介護報酬を不正に請求し、2年間でおよそ150万円を得ていたことが分かりました。
県は施設に対し、半年間、新たな利用者の受け入れを禁じる行政処分を行いました。
問題が明らかになったのは、都城市安久町の有限会社「ケアセンターみやこじま」が運営するデイサービス施設です。
県によりますと、この施設ではおととしまでの2年間、スタッフの人数を水増して報告することで、本来、人員体制が手厚い施設に加算される介護報酬、およそ150万円を不正に請求し、得ていたということです。
これは県の監査で発覚したもので、県は施設に対し、新たな利用者の受け入れなどを半年間、禁じる行政処分を行いました。
また、同じ会社が運営する有料老人ホームでは、おととしまでの2年間、入居者1人から利用料をおよそ89万円余分に受け取っていたことも明らかになりました。
職員が、預かっていた通帳から利用料を引き出す際に金額を間違え続けたということです。
すでに全額が返金されています。
このほか、入居者10人に対し、家族の同意を得ずにベッドから降りられないよう柵を設け、不当な身体拘束を行っていたということです。
県は老人福祉法に基づき、再発防止などを求める改善命令を出しました。
運営会社はNHKの取材に対し「利用者や家族に心からおわび申し上げる。経営体制を刷新し、再発防止を図りたい」とコメントしています。