南海トラフ大地震を想定 宮崎市の総合防災訓練
南海トラフ大地震を想定した宮崎市の総合防災訓練が行われ、自衛隊や消防など関係機関が、けが人の救助や災害復旧の手順などを確認しました。
この訓練は、宮崎市が3年に1度行っているもので、会場の大淀川の河川敷には、自衛隊や消防のほか、電気、ガス、水道などインフラに関係する機関からおよそ400人が参加しました。
訓練は、震度7の南海トラフ大地震が発生し、大津波警報が発令されたという想定で行われ、初動の対応からけが人の救護など、およそ30の訓練を行いました。
このうち、倒壊した家屋からけが人を救助する訓練では、消防隊員がジャッキを使って倒れた家具などを持ち上げ、中に残された人を救助していました。
また、はしご車を使ってビルに取り残された人を救助する訓練や、ボートや水上バイクを使って津波で漂流した人を救助する訓練なども行われ、関係する機関が手順を確認していました。
29日は、多くの市民も見学に訪れ、ヘリコプターや特殊車両を使った大がかりな訓練の様子を見守っていました。
宮崎市危機管理部の松田智之部長は「地震はいつ起きるかわからないので、訓練を通じて連携を強化し、災害に強い宮崎市をつくっていきたい」と話していました。