宮崎市 指定管理者の任意団体が不正会計 剰余金返還せず

宮崎市 指定管理者の任意団体が不正会計 剰余金返還せず

高齢者などの交流施設の管理を担っていた宮崎市の任意団体が指定管理料の剰余金、およそ750万円を返還せずに不正にプールしていたことが分かり、市は26日付けで管理者の指定を取り消しました。

これは26日、宮崎市が記者会見を開いて明らかにしました。

市によりますと、宮崎市青島にある高齢者などの交流施設、「内海やっこ荘」の指定管理を担っていた任意団体の「青島地区社会福祉協議会」が、昨年度まで16年間にわたり市からの受け取った指定管理料の剰余金、合わせておよそ750万円を返還せずにプールしていたということです。

このうちおよそ300万円は、施設の修繕や備品の購入などに当てられていましたが、一部のおよそ12万円は職員同士の飲食代に使われていたということです。

ことし5月の内部監査で不正な会計処理が明らかになったということで、市の調査に対して歴代の会計担当者らは「年度末に収支決算書をゼロにすることでプール金を作っていた」などと話しているということです。

これまでに460万円余りが返還されたということですが、市は26日付けで管理者の指定を取り消しました。

宮崎市福祉総務課は「今後、このような問題が起きないよう再発防止に努めます」と話しています。