教育・保育施設の職員が園児たたく 宮崎市が再発防止指導
宮崎市の教育・保育施設で職員が園児の頭を1回たたいたことが立ち入り調査で確認され、市は「不適切な保育」だとして文書で再発防止を指導しました。
宮崎市によりますと、ことし10月、未就学児を預かる市内の教育・保育施設で職員が園児の頭をたたいたという通報が寄せられました。
市が先月中旬に立ち入り調査を行ったところ、監視カメラの映像などから職員が園児の頭を1回たたいていたことが確認され、「不適切な保育」が行われたと判断しました。
園児にけがはなく、職員はたたいた理由について「園児が物を壊す危険な行為をしたためだ」と説明したということです。
同じ施設で、ほかに不適切な保育は確認されていないということです。
宮崎市は文書で再発防止を指導するとともに対策をまとめた報告書を年内に提出するよう求めています。
厚生労働省は静岡県の認可保育園で元保育士3人が園児に暴行した疑いで逮捕された事件を受けて全国の自治体に通知を出し、保育所などで不適切な保育が行われていないかを再点検するよう求めています。
宮崎市保育幼稚園課は「大切な子どもを預かる施設で不適切な保育があってはならないので、今後も適切に指導していきたい」とコメントしています。