幼稚園などの送迎バスで置き去りを防ぐ装置 県が全額補助へ
静岡県のこども園での死亡事件を受け、幼稚園などの送迎バスに園児の置き去りを防ぐ安全装置を取り付けるための費用などを盛り込んだ補正予算案が7日、県議会で可決されました。
宮崎県の定例県議会は7日、最終日を迎え、政府の交付金などを財源とした総額344億円余りの一般会計の補正予算案が本会議で審議され、全会一致で可決されました。
予算の使いみちの多くは橋などのインフラの整備事業となっていますが、ことし9月、静岡県の認定こども園で園児が送迎バスに取り残され、熱中症で死亡した事件を受けた再発防止策の費用、およそ9950万円も計上されています。
具体的には、県内の幼稚園や認可外の保育施設などを対象に、子どもが送迎バスに取り残されたことを周囲に知らせるためのブザーなど、安全装置を設置する費用を県が全額補助します。
政府は、来年4月からこうした装置の取り付けを義務づけることを決め、自治体に補助金の財源を交付することにしています。
このほか、今回の予算案には、ことし4月以降に子どもが生まれた世帯を対象に、育児用品の購入費などとして1人当たり10万円相当を支援するための経費、およそ8億4900万円も盛り込まれています。