地域の神社の行事や歴史を紹介する映像作品を制作 茨城 日立

茨城県日立市の住民たちが地域の神社について「やぶさめ」などの伝統行事や歴史を紹介した長さ1時間余りの映像作品を制作しました。

映像作品を制作したのは日立市大久保町にある鹿嶋神社の氏子総代の経験者の住民たちで作るグループです。
14日完成した作品を神社に奉納しました。
グループでは神社や地域の歴史や伝統を後世に伝えようとおよそ15年前から映像作品の制作を目指してきました。
完成した長さ1時間10分の作品には「やぶさめ」や「例大祭」など神社の行事の映像が収められているほか、戦国時代に佐竹氏の重臣が治めていたことなど地域の歴史が紹介されています。
また、地域の住民が1984年に撮影した例大祭でみこしを大勢がかついで地域を練り歩く様子や、2011年の東日本大震災の際に鳥居や灯籠が崩れた被害の映像も収録されています。
鹿嶋神社の禰宜臼井理明さんは「本当に皆さんに感謝しています。これからも地域の人たちの協力を得てともに伝統を守っていきたいです」と話していました。
映像を制作したグループ「稲穂会」の根本一弘会長は「途絶えてしまう伝統もあるので映像に残すことで地域の歴史や祭りなどの伝承に役立ててもらいたい」と話していました。
神社やグループによりますと来月11日に地域で上映会を行うということです。