”「ヘッドランド」に近づかないで” 茨城県警が注意呼びかけ

茨城県内では毎年夏の時期に「ヘッドランド」と呼ばれる人工岬の周辺で水難事故が増える傾向にあることから、警察は、近づかないよう呼びかけています。

ヘッドランドは、波によって海岸が浸食されることを防ぐために作られた人工の岬で、警察によりますと県内には神栖市から大洗町の沿岸にかけて34基設置されています。
この周辺では、岸から沖に向かう「離岸流」と呼ばれる強い流れが発生しやすいとされ、一度、流されると自力で流れに逆らって岸に戻るのが困難になります。
茨城県警察本部によりますと、夏の時期に発生した海の事故は去年までの10年間に129件ありますが、このうち、ヘッドランド周辺での事故は46件となっていて、全体のおよそ36%を占めています。
また、去年は1年間で、ヘッドランド周辺で6件の事故があり、1人が亡くなっています。
ヘッドランドの周辺では、立ち入り禁止の看板が立てられていて警察は、近づかないように注意を呼びかけています。
県警察本部の櫻井検二地域部長は、「離岸流に流されると泳ぎに自信がある人でも、流れに逆らって泳ぐのは困難です。ヘッドランドには絶対に近づかないということを守っていただきたいです」と注意を呼びかけています。