水戸地検の検事正に新たに就任 林享男氏が会見で抱負

水戸地方検察庁の検事正に、仙台高等検察庁で次席検事を務めた林享男氏が新たに就任し、事件の捜査について「思い込みにとらわれることなく証拠を調べて真実を解明していきたい」と抱負を述べました。

今月1日付けで水戸地方検察庁の新たな検事正に就任した林享男氏は愛知県出身の56歳。
東京高等検察庁で2006年に東京・港区で、高校生がエレベーターに挟まれ死亡した事故の公判を担当したほか、静岡地方検察庁では1966年に一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審請求などについて担当し、去年4月からは仙台高等検察庁の次席検事を務めていました。
今月5日に行われた就任の記者会見で林検事正は、事件の捜査について「思い込みにとらわれることなく、あらゆる観点から証拠を調べて真実を解明していきたい。真相解明には困難が伴うが、粘り強く、諦めず捜査を尽くしたい」などと抱負を述べました。
また、県内で相次ぐ特殊詐欺や窃盗などの犯罪について、「組織的な犯行の事案は上位者の検挙や刑事責任の追及を厳正に進めていきたい」と述べました。