鹿島神宮の祭頭祭を盛り上げ 中学高校の書道部員が横断幕作り

茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で、春の訪れを告げる伝統の祭り、祭頭祭を盛り上げようと地元の中高生が書道で横断幕を作りました。

例年3月に行われる鹿島神宮の祭頭祭は、五穀豊じょうなどを祈る伝統の祭りで、鹿嶋市と神栖市内の中から占いで選ばれた地区が翌年の準備をすることになっています。
来年の当番となっている鹿嶋市の「小山郷」地区では、鹿行地域の多くの子どもたちに祭りに参加してもらおうと、今回、県立鹿島高校と附属中学校の書道部に呼びかけて、祭りを盛り上げる横断幕を作ることを企画しました。
先月28日は、鹿島神宮の参集殿に書道部員11人が集まり、生徒たちは縦1.5メートル、横5.6メートルの紙に、赤や黒の文字で「祝祭頭祭」と書き上げました。
そして、「明るく楽しく元気よく小山郷の絆を深めよう」というメッセージも書き添えました。
行方市から通う高校2年生の女子生徒は「自分の通う高校の地域の祭の手伝いをしたことで、その行事に行ってみたいと関心を持ちました。横断幕を作ったことも誇りに思えそうです」と話していました。
書道部部長の高木ゆのさんは「部員全員でよい作品を仕上げられました。横断幕をかかげてこの地区だけでなく、ほかの地区全体でも盛り上がる祭りをやってほしいです」と話していました。