盗まれた金属の換金防げ 買い取り業者に対応呼びかけ 茨城

価格の高騰を背景に茨城県では、金属の窃盗事件が相次いでいるとして、盗まれた金属が換金されるのを防ごうと警察は、買い取り業者を訪問して本人確認の徹底などを呼びかける活動を行っています。

茨城県内では、太陽光発電施設の送電用の銅線ケーブルや工事現場のアルミ製フェンスなどの金属が盗まれる被害が相次ぎことし5月末までの件数は去年の同じ時期の1.8倍近い1618件となっていて全国で最も多くなっています。
警察は、金属の価格の高騰を背景にした換金が目的の犯行とみていて盗まれた金属が買い取られるのを防ぐため買い取り業者を訪問し、本人確認などの対応の強化を呼びかける活動をしています。
2日は県などの職員とともに坂東市にある業者を訪れ担当者に買い取りの際には運転免許証のコピーをとるなど本人確認を徹底することやさらに不審な品が持ち込まれた場合は警察に通報するよう呼びかけました。
金属買い取り業者の従業員は、「金属窃盗が多いということで、金属を買い取るときの注意点などを教えてもらいました。今後、気をつけます」と話していました。
また、業者への呼びかけを行った境警察署の大貫雅雄署長は、「盗品を売りに来たかどうかはすぐにはわからないため全員に対して本人確認を確実に行ってもらいたい」と話していました。
警察によりますと、茨城県内で金属くずなどの取り扱い業の許可を受け、届け出をしている業者はおよそ2800あるということで今後も訪問による呼びかけを継続していくということです。