茨城県警 3年間で県内全世帯巡回 防犯対策など呼びかけへ

茨城県警察本部は、犯罪から身を守る意識を高めてもらおうと、警察官が県内の全世帯にあたる123万世帯を3年かけて訪問し、特殊詐欺や自動車窃盗などへの警戒や対策を呼びかける活動を始めました。

茨城県警察本部は、オレオレ詐欺などの特殊詐欺を防ごうと去年、県内の高齢者の全世帯を警察官が1年かけて巡回し注意を呼びかける活動を実施し、93%にあたる49万世帯を訪問しました。
県警は去年、特殊詐欺の被害件数の減少がみられた一方で、ほかの犯罪を含めた県内の去年までの刑法犯罪の認知件数は2年連続で増加しているとして、対象を県内の全世帯に広げて今月から3年間で123万世帯を警察官が巡回する活動を新たに始めました。
このうち、ひたちなか市では、警察官が住宅などを巡回し投資詐欺への警戒を呼びかけるチラシを配り、住宅侵入窃盗や自転車窃盗の対策などについて説明していました。
警察によりますと、ことしに入ってSNSを使った投資名目の特殊詐欺などの被害が広がっていて、幅広い世代への注意喚起が必要になっているということです。
ひたちなか市の40代の会社員の男性は「警察官から直接説明してもらえるため内容が理解しやすいし、記憶にも残ります」と話していました。
ひたちなか警察署の一色祐二地域課長は「地域を回って防犯対策を伝えていくことですぐに実践してくれる世帯もある。SNS型の投資詐欺など新たな犯罪の対策を伝え、安心、安全に暮らせる状況を実現していきたい」と話していました。