「匂いの捜査官」嘱託警察犬の競技会 水戸市

「匂いの捜査官」と呼ばれ、警察からの依頼を受けて行方不明者の捜索などにあたる嘱託警察犬などの競技会が水戸市で開かれました。

嘱託警察犬は一般の家庭などで育てられながら警察からの依頼を受けて犯人の足取り捜査や行方不明者の捜索などを手伝います。
水戸市内の河川敷で行われた競技会には、シェパードやラブラドールなどの嘱託警察犬23頭のほか、嘱託警察犬を目指している12頭が参加し事前に人が歩いたルートを臭いを手がかりに正しくたどれるかや特定のにおいを嗅いだあと、離れた台の上にある5枚の布の中から同じにおいの布を選べるかを競う競技が行われました。
嘱託警察犬たちは、地面に残されたにおいを探りながら進んだり布のにおいを確かめて目当ての布を口にくわえて選んだりして日頃の訓練の成果を発揮していました。
競技会には、去年、大洗町で行方不明の70代の女性の捜索にあたり、靴の匂いを手がかりにして発見したトイプードルの「アンズ」も参加しました。
嘱託警察犬「アンズ」の飼い主で警察犬指導士の鈴木博房さんは、「少しでも社会に貢献したいという気持ちでやっています。小型犬でも大型犬と同じ能力がある事を証明したいです」と話していました。
県警察本部鑑識課の大塚賢司課長は「今回の競技会を通して事件の捜査や行方不明者の捜索などで県民の安全安心のために活躍していただきたい」と話していました。