鹿島神宮で古武道を奉納する催し 10流派が技を披露 鹿嶋

茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で、古武道を奉納する催しが開かれ、さまざまな流派が鍛錬の成果を披露しました。

この催しは、鹿島神宮で修行を積んだといわれる戦国時代の剣豪、塚原ト伝の生誕を記念して開かれ、9日は県内や千葉県などから10の古武道の流派が参加して本殿前の特設舞台で技を披露しました。
このうち塚原ト伝があみ出した「鹿島新當流」は、よろいかぶとを身につけた戦いを想定した流派で、刀や木刀を使って相手ののどや手首などを攻撃する実践的な型が披露されました。
また、およそ600年前に始まったとされる千葉県の「天真正伝香取神道流」は、刀や木刀、なぎなたを使って次々と技を繰り出していました。
常総市の中学1年の男子生徒は「演武している人たちのように自分もうまくなりたいと思ったので、もっと剣道の稽古に励みます」と話していました。
また市内の50代の男性は、「かっこいいなと思って見ていました。昔の人は、こうやって体や精神を鍛えていたのだなというのがよくわかりました」と話していました。
「鹿島新當流」宗家の吉川常隆さんは「天気に恵まれ、力強い演武を奉納できたと思います。各流派とも、次の時代にいかにつないでいくかが大事だと思いますしこの催しは続けていきたいと思います」と話していました。