茨城県 精神障害者支援の医療費助成 対象範囲を拡大

茨城県は、就労が難しく生活に困窮することもある精神障害者を支援するため、子どもや障害者などに医療費を助成する制度について、今年度から助成の対象となる精神障害者の範囲を拡大しました。

茨城県では、子どもや重度の障害がある人などに対して医療費を助成する「医療福祉費支給制度」、通称「マル福」を通じて、外来や入院の医療費を県と市町村で負担しています。
茨城県は今年度から、この制度の助成の対象になる精神障害者の範囲を拡大しました。
これまでは精神障害者保健福祉手帳の1級を持つ人が対象とされていましたが、先月からは新たに2級を持つ人のうち、身体障害者手帳の3級や4級を持っている人や、IQ=知能指数が50以下と判定された人が対象に加わっています。
就労が難しく生活に困窮することもある精神障害者を支援するためで、これにより、新たに450人ほどで外来や入院の自己負担がなくなるということです。
条件付きも含めて精神障害者保健福祉手帳の2級を持つ人が医療費の助成を受けられるようになるのは、全国で茨城を含めて9つの県にとどまっていて、関東地方では茨城が初めてだということです。