県立つくばサイエンス高校に普通科新設 教育長が説明

つくば市周辺で子どもの人口が増える中、県立つくばサイエンス高校に来年度、新たに普通科の設置を決めたことについて、茨城県教育委員会の柳橋常喜教育長は、普通科のニーズが高い地域の声を踏まえて判断したと説明しました。

つくば市では子どもの人口が増えて、一部の住民から県立高校の新設を求める声が上がる一方、去年開校した県立つくばサイエンス高校は入学者数が少なく、ミスマッチが生じていて、茨城県教育委員会は今月24日、これまで設置していた「科学技術科」に加えて、来年度新たに普通科を設置することを決めました。
これについて、県教育委員会の柳橋教育長は29日の定例会見で「1学年で150人余りの欠員が出ていた一方、普通科への進学ニーズも高く、中学校で生徒たちの意見を聞き取るなどして総合的に判断した」と述べました。
そのうえで、最新の設備を活用した実習を行うなど「科学技術科」の魅力についても受験生や保護者に伝えていく考えを示しました。
一方、つくば市周辺で新たな高校を設置することについては「つくばサイエンス高校の魅力づくりをして教育の充実を図ることが第一で、中学校の卒業者数をみながら必要に応じて検討していきたい」と述べるにとどめました。