映画「下妻物語」公開20年 ファンが集まりイベント 下妻

茨城県下妻市を舞台に少女たちの友情を描いた映画「下妻物語」の公開から今月で20年となるのにあわせてファンが集まり主人公が着こなした「ロリータファッション」の試着などを楽しむイベントが催されました。

2004年に公開された映画「下妻物語」は、俳優の深田恭子さんが演じた「ロリータファッション」を愛する高校生と土屋アンナさんが演じた「ヤンキー」の高校生という対照的な2人の友情を描いた物語です。
映画が今月、公開から20年を迎えるのにあわせて地元の市民などで構成された実行委員会が25日から2日間、イベントを企画しました。
イベントの会場の大型商業施設の看板は映画に登場したかつての名前「ジャスコ」に特別に貼り替えられ、訪れた多くの人たちが懐かしみながら、写真を撮っていました。
店内では映画で深田さんが演じた「竜ケ崎桃子」が乗った原付きバイクや脚本など映画に関連する物が展示されました。
さらに「竜ケ崎桃子」が愛した「ロリータファッション」を試着するコーナーやファッションショーが行われ、映画の原作者である、嶽本野ばらさんがショーの審査員長を務めました。
参加者たちは、思い思いのポーズを決め訪れた大勢の人たちが写真を撮っていたほか、嶽本さんは1人ずつ講評をしていました。
栃木県の20代の女性は、初めて『ロリータファッション』を着たということで「『かわいい』という思いはあったが田舎で着ると目立ってしまって敬遠していた。きょう着られてドキドキしつつ気持ちが高ぶったし、嶽本先生も見られて来てよかったです」と話していました。
イベントを主催した実行委員会の内山学委員長は、「下妻市といえば、『下妻物語』なので、多くの方々が来てくれてうれしい。今後、映画を通じて、『ロリータファッション』を着た人が国内外から、下妻市に来てもらえるようにしたい」と話していました。