つくばサイエンス高校に来年度普通科新設へ 茨城県教委

つくば市周辺で子どもの人口が増加する中、茨城県教育委員会は入学する生徒が少ない県立つくばサイエンス高校に来年度新たに普通科を設置することを決めました。

つくば市にある県立つくばサイエンス高校は、県内で初めて「科学技術科」を設置し、去年、つくば工科高校から名称を変えて開校しましたが、240人の定員に対し、ことしの志願倍率は0.28倍、入学者数は77人にとどまっています。
一方で、つくば市周辺では、つくばエクスプレスの沿線を中心に子どもの人口が増加し、市内の高校が不足しているとして住民から高校の新設などを求める声が上がっていました。
こうしたことから、県教育委員会は来年度、つくばサイエンス高校に新たに普通科を設置し、定員240人のうち半数に当たる120人を普通科として募集することを決めました。
普通科では、文理融合型の教育を実施し、電子顕微鏡や3Dプリンターなどを活用した科学技術に関する総合的な学習も行うということです。
県教委によりますと、つくばサイエンス高校の入学者が少なかった要因として、中学3年生の時点で理系に決めることが難しいという声が中学校から上がっていたということで、普通科を設置することでつくば市周辺の生徒の受け皿となるか注目されます。