“人手不足のバス運転手の確保を” 運転体験会 茨城 那珂

人手不足が課題となっているバスの運転手の確保につなげようと、茨城県那珂市でバスの運転を体験できるイベントが開かれました。

このイベントは、路線バスや観光バスを運行する水戸市の「茨城交通」が運転手の採用につなげようとことし初めて開きました。
会場の那珂市の自動車教習所にはバスを運転する免許を持たない人を含む20代から60代までの11人が集まりました。
参加者たちは、実際に運行しているオートマチック車の路線バスに乗り込んで教習所のコースで走らせて1人ずつ運転を体験しました。
運転席の横には指導役が付き添い、参加者たちは、ブレーキのかかり具合やドアを開け閉めする操作などを教わっていました。
このバス会社は、運転手が新型コロナの感染拡大前と比べておよそ15%減っていて、ことし4月から時間外労働の規制が強化され、運転手不足が深刻になっているということです。
茨城県守谷市から参加した25歳の会社員の女性は「大学時代に運転する姿がかっこいいと思っていたので参加ました。初めて運転しましたが楽しかったです。運転手という仕事も現実的な選択肢になったと思いました」と話していました。
茨城交通の遠藤隆光常務取締役は「バスの運転を免許がなくても体験してもらうことで運転手の仕事を身近に感じてもらいたい」と話していました。