春の褒章 茨城県内 12人と1団体 受章

長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人などに贈られる「春の褒章」の受章者が発表され茨城県内では12人と1つの団体が受章することになりました。

県内でことしの「春の褒章」を受章するのは、ボランティア活動で功績のあった人に贈られる「緑綬褒章」が1人、団体に贈られる「緑綬褒状」が1団体。
長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人に贈られる「黄綬褒章」が4人。
公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる「藍綬褒章」が7人です。

ことしの春の褒章のうち、「緑綬褒状」を受章した茨城県取手市の手話サークル「ことのは」は、手話を通じた地域の奉仕活動を続けてきました。
50年前に設立し、現在は子どもから大人までおよそ20人が所属し、月に3回集まって、手話を学んでいるほか、聴覚に障害のある人たちとゲームや食事会などの交流を続けています。
また、年に数回、取手市内の小中学校で子どもたちに手話を教える体験学習を行い、さまざまな人が安心して暮らすことができる地域づくりに取り組んでいます。
「ことのは」の代表の松村幹彦さんは、「聴覚障害は見た目ではわからないので、手話やジェスチャーなどのコミュニケーションを通じて困っている方の助けになりたいと思います。地域の熱心な人たちによって今に活動がつながっています。受章はうれしく名誉なことで、これを励みにしてさらに会員を増やしていきたいです」と話していました。