茨城 坂東市の20代職員が2000万円余横領 懲戒免職処分

茨城県坂東市は農業用廃棄物の処理を行うため市が設置した協議会の預金口座などから2000万円余りを横領したとして20代の男性職員を22日、懲戒免職の処分にしたと発表しました。

懲戒免職の処分を受けたのは、坂東市農業政策課の26歳の男性主事です。
市によりますと、この男性職員は、市が設置している農業用廃棄物を農家から有料で回収する協議会で預金口座の通帳管理などを担当していました。
口座には、農家が支払った処分料金などが入金されますがこの職員は、農家が支払った料金を受け取ったあと実際よりも少ない金額を帳簿に記録したうえでその差額を預金口座から数年にわたって引き出すなどしてあわせて2010万円あまりを横領していたということです。
通帳の管理はこの職員が1人で任されていて、市が先月末に会計状況を調べたことで横領がわかったということです。
職員は、「引っ越しのための家財道具の購入費や飲食費にあてた」などと話しているということです。
職員は返済の意思を示していることから市では、警察への被害届を見送っているということです。
また、この責任をとって、木村敏文市長と副市長は、今後、自主的に給料を減額するとしています。
坂東市の木村市長は、「2度とこのような不祥事を起こすことがないよう服務規律と綱紀粛正を徹底し、信頼回復に努めます」などとコメントしています。