「合計特殊出生率」茨城県内 取手市除き前回調査を下回る

女性1人が一生に出産する子どもの数を示した出生率の5年間の平均が発表され、茨城県の市町村別では神栖市が最も高く1.54でした。
一方で、取手市を除くすべての市町村が前回の調査を下回りました。

女性1人が一生に出産する子どもの数を示した「合計特殊出生率」について、厚生労働省はおととしまでの5年間の平均値を調べ、全国の市区町村別のデータを公表しました。
それによりますと県内の44市町村で最も高かったのは、神栖市で1.54、次いでつくばみらい市が1.53、つくば市と鹿嶋市がともに1.49、などとなっています。
最も低かったのは利根町で1.03、次いで五霞町で1.09、稲敷市と桜川市がともに1.1などとなっています。
利根町は全国の市区町村の中で30番目に低くなりました。
そして、取手市を除くすべての市町村で前回の調査を下回る結果となりました。
また、茨城県全体では1.34で、前回の調査より0.12低くなりました。
茨城県少子化対策課は「ほとんどの市町村で前回よりも出生率が低下していて、少子化が進行していることに強い危機感を抱いている。引き続き、『日本一、子どもを産み育てやすい県』を目指して、国や市町村と連携しながら結婚、出産の希望がかなう社会づくりや、子育てしやすい環境づくりなどに取り組んでいきたい」とコメントしています。