茨城 日立市がお手伝いなどでもらえる地域通貨「タッチ」開始

地域の活性化につなげようと茨城県日立市は市民などがごみ拾いやお手伝いなどの活動に参加することで、独自の地域通貨「タッチ」をもらうことができる事業を開始しました。

これは、地域の活性化につなげようと、日立市が神奈川県鎌倉市のIT企業と連携して始めたもので、「まちのコイン」というスマートフォンのアプリを使います。
事業では、市民などがごみ拾いや花壇の手入れといった地域の活動に参加したり、「飲食店で食べ終わった皿を片づけやすいようにまとめる」といったお手伝いをしたりすると独自の地域通貨「タッチ」をそれぞれの施設からもらうことができます。
たまった「タッチ」はお金には代えられないものの飲食店の特等席に座ったり、市内のプラネタリウムで誕生日の星空を表示してもらい撮影したりするなど特別な体験に使うことができるということです。
17日は大学生など5人がJR日立駅で地域通貨を周知する活動を行い、通勤客らにチラシなどを配っていました。
そして、活動が終わるとさっそく、日立市からお礼として「タッチ」を受け取りました。
「タッチ」をもらったり使ったりする場所は、飲食店や公共施設などおよそ100か所で、日立市では今後、さらに増やしていきたいとしています。
参加した20代の男性は「ボランティアの活動経験はありませんでしたが、アプリをきっかけに気軽に参加しました。たまったタッチは焼き肉屋のくじ引きに使いたいです」と話していました。
日立市コミュニティ推進課の永井康介さんは「つながりやふれあいを楽しんで『ハイタッチ』ができるそんな楽しいまちにしていきたい」と話していました。