北茨城市に野生たらのめ出荷自粛要請 基準超え放射性セシウム

茨城県北茨城市でとれた野生の山菜の「たらのめ」から国の基準値を上回る放射性セシウムが検出され、県は北茨城市に対して出荷を自粛するよう要請しました。

県によりますと、北茨城市関本町地区で今月7日にとれた野生の山菜の「たらのめ」を出荷するために検査を行ったところ、1キロ当たり210ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
国の基準値の1キロあたり100ベクレルを上回っていることから、県は11日、北茨城市に対して野生の「たらのめ」の出荷を自粛するよう要請しました。
県は今後、北茨城市や周辺の自治体で詳しい調査を行うことにしていて調査の結果、国が、出荷制限指示を出すかどうか検討するということです。
13年前の福島第一原子力発電所の事故以降、国は茨城県に対し、特定の品目について出荷の前に放射性物質の検査を行うよう求めています。
北茨城市で野生の「たらのめ」の出荷の自粛が要請されるのは初めてです。
県内では▽11の市や町で野生のきのこ類の、▽10の市や町で野生の「こしあぶら」の出荷が制限されているほか、▽複数の市や町で原木しいたけの出荷の制限や自粛が続くなどしています。