教職員の不祥事相次ぐ 茨城県教委が緊急の校長集会

茨城県内の教職員による盗撮や飲酒運転などの不祥事が、昨年度から相次いでいることを受けて、茨城県教育委員会が緊急の校長集会を開き、不祥事の根絶を強く求めました。

今月7日、茨城県内の小学校に勤務する25歳の教諭が教室にスマートフォンを設置し、女子児童の着替えを盗撮しようとしたとして逮捕されました。
県教育委員会によりますと、昨年度、懲戒処分を受けた教職員は19人で、前の年度より13人増えていて、飲酒運転や窃盗などの疑いで教員が逮捕され処分されたケースも相次いだということです。
こうした状況を受けて茨城県教育委員会は11日、県央地域や県北地域の小中学校などの校長およそ160人を集めて緊急の校長集会を開きました。
このなかで県教育委員会の柳橋常喜学校教育部長が「保護者や地域社会からの信頼が大きく損なわれたと言っても過言ではない、極めて憂慮すべき事態だ。すべての教職員が不祥事を自分事として捉えることが不可欠だ」と述べ、不祥事の根絶を強く求めました。
このあと集会は非公開で行われ、県教育委員会によりますと、コンプライアンスの研修会の実施や教職員の勤務態度などに気を配ることなどを呼びかけたということです。
集会のあと、柳橋学校教育部長は「4月の新年度の時期に重い逮捕事案が起き、年度初めにすみやかに注意喚起する必要があると考えた。社会全体に与える影響も含めて自分自身のふるまいをよく考えてほしい」と話していました。
県教育委員会では、今後、ほかの地域でも同じように校長集会を行い、不祥事の再発防止の徹底を呼びかけていくことにしています。