国内初 「シマザメ」繁殖に成功 子どもを展示 茨城 大洗町

茨城県大洗町にある「アクアワールド茨城県大洗水族館」で先月、サメの一種「シマザメ」の繁殖に日本で初めて成功し生まれた子どもの展示が行われています。

アクアワールドは、飼育しているサメの種類が日本で最も多い水族館でこれまでに２６種類のサメの繁殖に成功しています。
先月１日には、水槽で飼育している「シマザメ」が産んだ卵から体長１１センチほどのオスの子どもがふ化しアクアワールドは、国内で初めての繁殖に成功したと発表しました。
シマザメはインド洋や西部太平洋に生息し、生まれてしばらくは体に白と黒のしま模様があることから名付けられたとされています。
水族館では先月末からふ化した子どもの展示を始めていて成長にするにつれて表面は褐色に変化していき、体長が３０センチほどになると模様はなくなっていくということです。
この水族館では、オスとメスそれぞれ２匹を同じ水槽で飼育し、水温を生息域に近い２４度から２５度にして繁殖を試みていたところ、このうち１匹が去年１１月に産卵したということです。
その後も月に２回から３回の産卵を繰り返していて、展示では、ふ化する前の卵も見ることができます。
水族館によりますと、今後、５０匹ほどがふ化する見込みだということです。
「アクアワールド茨城県大洗水族館」の飼育員の徳永幸太郎さんは、「前例がないことから、わからないことも多く、シマザメが誕生した時は感慨深いものがありました。しま模様が変わっていく姿を楽しんで見ていただきたい」と話していました。