「ＨＰＶワクチン」男性への接種 水戸市と龍ケ崎市が費用支援

子宮けいがんなどを防ぐための「ＨＰＶワクチン」を男性が接種する場合、自費となることから、水戸市と龍ケ崎市は一定の年齢の男性への接種費用を支援します。

国立がん研究センターの最新のデータでは、子宮けいがんにかかった人は国内では年間１万人余りで、死亡した人は年間およそ３０００人となっています。
子宮けいがんの原因であるＨＰＶ＝ヒトパピローマウイルスへの感染を防ぐため、ＨＰＶワクチンは、女性の場合、小学６年生から高校１年生の間は定期接種の対象になっていて、無料で接種できますが、男性は自費で、金額に差はあるものの、およそ５万円かかると言われています。
一方、厚生労働省は男性がＨＰＶワクチンを接種すると、肛門がんなどにかかるリスクを下げる効果があるとしているほか、東京都は男女ともに接種することで集団免疫の効果が期待できるとして新年度から男性への接種費用を補助することにしています。
こうした中、県内では、水戸市や龍ケ崎市が男性への接種費用を支援することになりました。
小学校６年生から高校１年生に相当する年齢の男性向けに水戸市は１回につき最大１万６３００円、龍ケ崎市は原則として全額を助成します。
水戸市と龍ケ崎市では、「男性がワクチンを接種することで性交渉による感染から女性を守ることにもつながると期待している」と話していました。