小林製薬「紅麹」含む健康食品 茨城県内で3人が健康被害訴え

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓などの病気を発症した問題で茨城県は、28までに3人から健康被害を訴える相談があったと発表しました。
県は、健康被害を感じたら医療機関を受診したうえで保健所に相談するよう呼びかけています。

茨城県によりますと、相談があったのは、県内に住む40代から50代の男女3人で、大阪市から回収命令が出されている小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を数か月間以上摂取していたということです。
3人は手足のむくみやけん怠感などの症状があり、このうち50代の女性は、3週間程度、入院したということです。
県は、摂取との因果関係は現時点でわからないものの、この食品による健康被害が疑われるとしています。
県生活衛生課の仁藤健二課長は、「健康被害を感じたらただちに医療機関を受診して最寄りの保健所に相談してほしい」と話していました。
一方、厚生労働省は、回収命令の対象となった小林製薬の製品に使用されたものと同じ紅麹原料を入手している会社として県内では3社をホームページで公表しています。
公表されている事業者が製造する製品がただちに健康被害をもたらすものではないとしつつ、自主点検の報告を求めています。