水戸市会計年度任用職員 100万円余使途不明 懲戒免職処分

水戸市の会計年度任用職員が、地域の団体からの預かり金をずさんに管理したり、団体に不正請求をしたりして、少なくとも100万円余りを使途不明にしたとして水戸市は19日、この職員を懲戒免職の処分にしました。

懲戒免職になったのは水戸市の市民生活課に所属し、地域の「市民センター」で経理などを担当していた会計年度任用職員の30代の男性です。
水戸市によりますと、この職員は今年度までの8年間にわたり、地域の複数の団体から印刷機の使用料金として預かっていた毎年およそ20万円についてずさんに会計処理を行い、どのように使われたか分からず、不明金になっているということです。
また、地域団体に対しては印刷関連の費用として不正請求もしていたということです。
さらに、地域団体が集め、本来、県の共同募金会に寄付するはずの預かり金およそ5万円についても使途が分からなくなっていて、使途不明金の総額は少なくとも100万円余りになるということです。
職員は「業務怠慢を反省しているが、私用で使ってはいない」と話しているということです。
水戸市は、警察に被害届を出すとともに、一連の行為を信用失墜行為にあたるなどとしてこの職員を懲戒免職処分にしました。
水戸市は、「誠に遺憾で、市民の皆様に深くおわび申し上げます。現金の管理と出納簿のチェックなど、再発防止を徹底します」と話していました。