茨城 記録的大雨から半年 農業用ハウスが壊れた切り花農家は

茨城県の県北地域を中心に大きな被害をもたらした去年9月の記録的な大雨から8日で半年です。
農業用ハウスが壊れた日立市の花の生産農家は、新たな品種に挑戦して今月から出荷を始めました。

日立市小木津町の切り花農家、増田伸一郎さん(80)は農業用ハウス10棟でトルコギキョウなどの栽培を行ってきましたが、去年9月の記録的な大雨で近くを流れる川の水があふれて農業用ハウスがつぶれ出荷ができなくなりました。
大雨の被害から半年、増田さんは現在は、被害が少なかった農業用ハウス3棟を使って規模を縮小してこれまで育ててきたトルコギキョウの苗を新たに育てています。
去年11月から種をまいたトルコギキョウは今、芽がでてきていて早ければことし6月ごろに出荷を再開できるということです。
また、増田さんは新たに生育期間が短いキンセンカの栽培に挑戦し、今月から出荷を始めました。
オレンジ色に色鮮やかに咲いたキンセンカの花に水をやったりはさみで切ったりしていました。
増田さんは「やっとここまでこられたと思います。栽培面積は小さくなってしまいましたがトルコギキョウもまた出荷できるように頑張っていきたい」と話していました。