茨城県議会 大井川知事「新しい茨城」づくりに挑戦

茨城県の定例県議会は5日から代表質問が始まり、新年度・令和6年度の予算案をめぐり、大井川知事は「『新しい茨城』づくりに挑戦する」と述べて、人口減少などの課題解決に取り組んでいく考えを強調しました。

県議会は5日が代表質問の初日で、「いばらき自民党」の白田信夫議員は、新年度の当初予算案について「急速に進む少子高齢化、人口減少を見据え、いかなる方針でどのような施策に重点を置いたのか」と質問しました。
これに対して大井川知事は「先手先手で困難な課題に挑戦することで生まれた『変化』を軌道に乗せ、直面する課題を乗り越えられる『新しい茨城』づくりに挑戦する予算として取りまとめた」と述べ、人口減少や物価高騰、それに防災・減災対策などの課題解決に取り組んでいく考えを強調しました。
また、原子力災害に備えた東海第二原発の広域避難計画について、多くの自治体が未策定となっていることから白田議員は「早期に策定すべきであり、そのために県は最大限の努力をすべきだ」とただしました。
これに対し大井川知事は「避難や屋内退避が円滑に実施できる体制を構築するため、県が主体となって取り組み、市町村の避難計画策定につなげていく」と述べ、県が去年11月に公表した放射性物質の拡散シミュレーションに基づき、避難に必要なバスの確保や屋内退避中のライフラインの維持など対策を進めていく考えを示しました。
県議会は6日も代表質問が行われます。