茨城県警察本部 登山者用アプリ運営会社と協定 救助を迅速に

登山中に遭難したとき、位置情報などをたよりに迅速な救助を行おうと、茨城県警察本部は4日、登山者用アプリの運営会社と協定を結びました。

警察が協定を結んだのは登山者用アプリを運営している「ヤマップ」です。
この会社のアプリではスマートフォンで登山届を登録できるほか、事前に地図をダウンロードすることで電波が届かない場所でも現在地を確認することができます。
協定を結ぶことで、警察は山岳遭難が発生したときにアプリを利用している遭難者の登山ルートや位置情報などを会社のシステムから確認できるようになり、速やかな捜索活動につなげられるということです。
県警察本部によりますと、去年1年間で県内では山岳遭難が29件発生し、おととしから8件増加しているほか、去年10月には大子町の男体山で登山中の男性が滑落により死亡する事故がありました。
協定の締結式に参加したヤマップの矢島夕紀子さんは「茨城県は筑波山など観光での利用も多いです。低山だからといって気を緩めず登山を楽しんでもらいたい」と話していました。
茨城県警察本部の薗部修地域部長は「早期に情報収集をして人命救助を迅速に行っていきたい」と話していました。