ひたちなか海浜鉄道 延伸の先行区間 2030年春に開業方針

茨城県ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道は国営ひたち海浜公園まで3.1キロの区間で総事業費126億円をかけて段階的に新駅を整備し、延伸する計画が4日、国から認められました。
会社では、先行区間となる海浜公園南口付近までの区間を早ければ2030年春に開業させる方針です。

ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道は年間200万人前後が訪れる国営ひたち海浜公園方面への3.1キロの区間で延伸工事を2段階に分け、公園の南口付近までを先に開業させる方針を去年12月、決めました。
これについて、ひたちなか市の大谷明市長は市議会で、国が4日、延伸計画を認可したことを明らかにしました。
関係者によりますと、いまの終点の阿字ヶ浦駅から公園の南口付近までとなる先行開業区間の事業費は59億円余りで、早ければ6年後の2030年春に開業させる方針です。
また、第2期として計画している海浜公園西口付近までを含めた総事業費は物価高騰などの影響で、126億円余りを見込んでいて、この区間までの延伸の時期は未定だということです。
海浜鉄道は今月中に国に工事の認可を申請する方針です。
厳しい経営環境が続く地方鉄道での延伸計画は極めて珍しく、海浜鉄道やひたちなか市としては先行開業で採算性を高めつつ、延伸計画を進めたい考えです。