水戸京成百貨店元社長と元総務部長 詐欺の罪で追起訴

水戸市にある水戸京成百貨店で勤務データを改ざんするなどし国の「雇用調整助成金」をだまし取ったとして、元社長が逮捕・起訴された事件で、検察は28日、新たに1億3000万円余りをだまし取っていたとして詐欺の罪で元社長と元総務部長を追起訴しました。

水戸地方検察庁に追起訴されたのは、水戸京成百貨店の元社長、齋藤貢被告(66)と元総務部長の片岡卓也被告(58)です。
起訴状によりますと、2人は共謀して2020年7月10日までの2か月の間の従業員の休業日数を水増しして国の「雇用調整助成金」を申請し、およそ1億3000万円余りをだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。
水戸京成百貨店をめぐっては、百貨店側の内部調査で、国の「雇用調整助成金」など合わせて3億600万円余りをおととし8月までの2年4か月にわたり不正に受給していたとされています。
元社長と元総務部長は、今月7日にも別の時期の国の「雇用調整助成金」をだまし取ったとして起訴されていて、これまでに起訴された額はあわせて2億6800万円余りとなっています。