茨城県立IT短大 職員同士のチャットで不適切な書き込み

茨城県の産業技術短期大学校、通称「県立IT短大」の職員同士のチャットで学生の性格などをやゆした不適切な書き込みが行われ、その書き込みが学生が職員のパソコンを無断で操作してほかの学生からも見られる状態になっていたことがわかり、県は、陳謝するとともに再発防止を図ることにしています。

茨城県によりますとIT分野の職業訓練を行う通称、「県立IT短大」で、今月6日、職員の不適切な発言と情報管理の不備を指摘する匿名の投書がありました。
短大が調査したところ、実習室に画面を開いたままの状態で置いてあった職員用のパソコンを男子学生が無断で操作し、職員同士で情報をやりとりするチャットの内容を閲覧していたことがわかりました。
このチャットにはおととし7月ごろ40代の男性職員が在校生やOBの名前を出して、性格などをやゆした不適切な書き込みをしていて、男子学生はそのチャットの画面を学校が利用しているITサービスに保存して、ほかの学生が見られる状態にしたということです。
県は不適切な書き込みをした40代の男性職員を厳重注意するとともに、学生についても第三者の情報を無断で閲覧しないように短大が指導しました。
一方、職員用のパソコンは複数の職員が共同で使っていて直前に使用していたのが誰かわかっていないということで、調査を進めるとともに席を離れる際には画面をロックするなど情報セキュリティ管理を徹底するとしています。
記者会見した県産業戦略部の久保三千雄次長は、「このような不適切な事案が起きたことは痛恨の極みであり心からお詫び申し上げます」と陳謝しました。