能登半島地震 被災地の特産仕入れて支援 笠間のウナギ料理店

茨城県笠間市のウナギ料理店では、能登半島地震の被災地の特産を仕入れて支援しようと、富山県産のブリを購入してサービスで提供する取り組みを始めています。

笠間市でウナギ料理店を経営する馬場万作さん(51)は、13年前の東日本大震災で被災した際、取り引きのあった富山県氷見市の鮮魚店から無償で魚を送ってもらう支援を受けました。
今回の能登半島地震で、氷見市は震度5強の揺れを観測し鮮魚店でも一部被害が出たものの営業を続けていて、馬場さんは、恩返しをしようと特産のブリを買い支える支援を始めました。
馬場さんの店では、鮮魚店から仕入れ値で1本4万円ほどの10キロ超えのブリを注文し、刺身にしてウナギを頼んだ人たちに追加料金無しで提供しています。
また、店頭では、切り身などの販売もしています。
店を訪れた50代の女性は「予定していた金沢への旅行を取りやめてしまったのですが、遠くからもこうした形で被災地支援ができるのはありがたいです」と話していました。
また、「うなぎ量深」の店主の馬場さんは、「13年前に勇気をもらった恩返しで、富山の王様みたいな魚であるブリの本物の味を知ってもらい何年か後に思い出して旅行に行ってくれたりとか、それぞれやれる範囲で思いを形にしてみてほしいです」と話していました。
この店では、今月末まではブリの提供を続けたいということです。