子どもたちが給食で食品ロス学ぶ 献立は高校生が考案 取手市

「食品ロス」について子どもたちに理解を深めてもらおうと、地元の高校生が考えた献立の給食が19日、茨城県取手市の子どもたちへふるまわれました。

これは「食品ロス」について子どもたちに理解を深めてもらおうと、国が定めた毎月19日の「食育の日」にあわせて行われました。
取手市の永山小学校など市内にある公立の小中学校や幼稚園などでは取手市にある江戸川学園取手中・高等学校の調理同好会が市と一緒に考えた献立の給食がふるまわれました。
献立は、鶏肉のそぼろ丼とおひたし、みそ汁の3品で、そぼろ丼にはおからやふだんは使われないしいたけの「軸」を使ったほか、おひたしには皮がついたにんじんやみそ汁のだしを取るために使われたかつお節が用いられるなど、食品ロスを削減するための工夫が凝らされています。
永山小学校の6年生の教室では、放送や大型モニターで献立について説明が行われ、児童たちは食品ロスについて学びながらおいしそうに給食を食べていました。
女子児童は「ふだんは使われない部分でもいつもの給食と同じくらいとてもおいしいです」と話していました。
江戸川学園取手中・高等学校、調理同好会の神山璃奈副部長は「『そぼろ丼がおいしい』という声を聞けてうれしかったです。多くの児童に『食品ロス』に興味を持ってもらいたいです」と話していました。
取手市では今回の献立を今後も市内の学校給食で提供し、食品ロスについて子どもたちと考えていくことにしています。