土浦市 職務と関係なく住民情報持ち出し 停職の懲戒処分に

茨城県土浦市の会計年度任用職員が知り合いの住民の住所などのデータを職務とは関係なく印刷し、持ち出して本人に手渡したとして、停職1か月と20日の懲戒処分を受けました。

土浦市によりますと、市民課に所属する61歳の会計年度任用職員は、去年10月、職務とは関係なく市の住民記録にアクセスして知り合いの住民の住所や氏名、生年月日などが記載されたデータを印刷し、市役所の外に持ち出して住民本人に手渡したということです。
この住民の元配偶者という人から市に連絡があり、個人情報の持ち出しが発覚しました。
市の聞き取りに対してこの会計年度任用職員は「知人から戸籍の手続きをしたいと聞き、資料を持ち出した。業務上のルールを無視してしまい反省している」と話しているということです。
会計年度任用職員は停職1か月と20日の処分を受け、9日付で依願退職したということです。
また、上司の市民課長を厳重注意したということです。
土浦市の安藤真理子市長は「職務と関係のない目的で個人情報を閲覧したり外部に持ち出したりすることはあってはならない行為です。今後は法令順守はもとより適正な事務の執行に取り組むとともに市民への信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。