茨城 明秀日立高校 強豪校の硬式野球部で金属バットなくなる

おととしの甲子園に春夏連続出場を果たし強豪校として知られる茨城県の明秀日立高校の硬式野球部で備品の金属バットがなくなり、学校が盗まれたおそれがあるとして警察に相談していることがわかりました。
複数の部員が学校に対し、金属バットをリサイクルショップに売っていたと申し出ているということです。

日立市にある明秀日立高校によりますと、硬式野球部で先月、備品の金属バットがなくなり、市内のリサイクルショップで特徴の似た金属バットが売られているのが見つかったということです。
また、関係者によりますと、複数の部員が学校に対し、金属バットを複数本持ち出したことやリサイクルショップに売っていたことを申し出ているということです。
学校では、先月に緊急の野球部の保護者会を開き経緯について報告した上で、金属バットが盗まれたおそれがあるとして警察に相談しています。
また、茨城県高校野球連盟は、「学校側から備品が盗まれたと連絡を受けた。事実関係を確認して報告するよう指示した」としています。
この学校の野球部員の複数の保護者は、NHKの取材に対し、これまでにも部員たちが持っていた野球道具や私物が、寮からなくなったことがあったと話しています。
学校もこうした情報を把握しているということで「今後、対応を考えていきたい」としています。
明秀日立高校の硬式野球部は、おととしの甲子園に春夏連続出場を果たし強豪校として知られています。

明秀日立高校に通う生徒の保護者が、NHKの取材に応じ、「部内では、これまで部員の物がなくなったことがあったと子どもから聞いている」と証言しました。
今回の緊急保護者会の様子について、保護者は、「何人かの生徒が手を挙げて、自分がやりましたという答えが出たということを聞きました。また、警察とも連携を取っていくということも説明されました」と話しました。
その上で保護者は、「入学当時から個人間での窃盗があって、野球用品や私物や金銭がなくなるという話を子どもから聞いていました。もっとクリーンですぐに対応できるような野球部になってほしいです」と話していました。