北茨城 交流のある石川 珠洲であんこう鍋の炊き出しへ

能登半島地震を受けて茨城県北茨城市は、特産のあんこうのイベントを通して交流がある石川県珠洲市で、あんこう鍋の炊き出しを行うことが決まり職員たちが準備作業を行いました。

29日は、北茨城市内の施設で職員たちや地元の事業者6人があんこう鍋の準備作業を行い、あんこうの身や皮を水で洗ったあとなべで下ゆでをしていました。
北茨城市では毎年、あんこう鍋などの料理を販売する「全国あんこうサミット」というイベントが開かれ、あんこうが特産の石川県珠洲市の事業者も参加していました。
ことしも今月28日に開催予定でしたが、珠洲市の事業者が能登半島地震で参加できなくなり、市などで作る実行委員会は災害支援に注力するため中止としました。
市ではその後、現地のNPO法人や事業者を通して調整を続け31日、石川県珠洲市の3か所の避難所を訪問し被災した人たちにあんこう鍋の炊き出しを行うことになりました。
合わせておよそ1200食を提供するということです。
担当する北茨城市商工観光課の鈴木靖課長は「東日本大震災のときはわたしたちも助けてもらったので、恩返しになればいいと思います。あんこう鍋を食べて温まって活力をつけてほしいです」と話していました。