新たな文化施設の活用方法を高校生が提言 茨城 石岡

茨城県石岡市が新たに整備する文化施設について市内の高校生が活用方法を提言し、競技として対戦ゲームを行う「eスポーツ」の体験や、地域ぐるみで子育て支援をする場所にするなど若者の視点でアイデアを披露しました。

石岡市は、老朽化で閉館した市民会館に替わる新たな文化施設を中心部に建設する方針で市の幹部や市民、それに専門家などが参加して施設のあり方を検討するシンポジウムを今月21日、開きました。
この中で、市内の3つの高校の生徒たちが、課外活動で考えた施設の活用方法を発表しました。
高校生たちは、地域ぐるみで子育てを支援するため高齢者が子どもたちに遊びや文化を教えるスペースを備えることや市外からも人を呼び込めるよう「eスポーツ」を体験できるブースを整備することなどを提案していました。
石岡市は、こうした市民の意見をいかしながら具体的な検討を進め、令和12年度までに施設を建設し、利用を開始させる方針です。
発表した石岡商業高校3年生の網代百々花さんは「歴史ある建物があるという石岡の伝統を引き継ぎつつ、新しいものを取り入れる市になってほしいです」と話していました。
石岡第一高校2年生の須田隆太さんは、「高校生の自分としては、自習室があったらいいです。大人になっても使えるような『石岡といえばここだ』という施設になってほしいです」と話していました。
石岡市の淺田禎智理事は「高校生の提案は凝り固まった行政とは違う柔軟なものなので取り入れていきたいです」と話していました。