水戸京成百貨店不正受給 茨城県が会社を1か月の指名停止

水戸京成百貨店の元社長が勤務データを改ざんするなどして国の「雇用調整助成金」1億3000万円余りをだましとったとして詐欺の疑いで逮捕された事件を受けて、茨城県は会社を1か月の指名停止にすることを決めました。

水戸京成百貨店では元社長が新型コロナの影響を受けた企業などに支給される国の「雇用調整助成金」およそ1億3300万円をだまし取ったとして今月18日詐欺の疑いで逮捕されました。
この事件を受けて茨城県は、水戸京成百貨店を23日から来月22日までの1か月、指名停止の措置にすることを決めました。
茨城県の指名停止の基準のうち「不正または不誠実な行為」に該当するためで、過去の事例を踏まえ、指名停止の期間を決めたということです。
この期間、水戸京成百貨店は県の公共工事を除く物品調達などの入札には参加できなくなります。
水戸京成百貨店は東京・中央区にあるアンテナショップ「イバラキセンス」の運営を委託されていて、次の年度の運営の委託先を決める入札は例年2月下旬から3月に募集が行われています。
水戸京成百貨店では「県から正式に通知が届いていないので対応を検討中だ。店舗については通常どおり営業している」とコメントしています。