スカイマーク 茨城空港の臨時バスに事前の備え

今月2日、羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故の影響で茨城空港ではスカイマークの2便が急きょ着陸し、臨時バスが乗客を最寄り駅へ送りました。
スカイマークでは緊急時、バス会社に協力を求める契約を事前に結んでいて、スムーズな対応につながったとしています。

今月2日、羽田空港で日本航空の旅客機が海上保安庁の航空機と衝突し炎上した事故で、羽田空港では3時間半にわたり4本すべての滑走路が閉鎖され、航空機は出発地に戻ったり、到着先を変更したりする対応を余儀なくされました。
このうち、新千歳発羽田行きのスカイマークの2便は、目的地を茨城空港に変更して午後6時32分と38分にそれぞれ着陸し、乗客あわせておよそ350人が降り立ちました。
到着後の時間帯は路線バスの運行がありましたが、会社などによりますと乗客へ補償の対応が続いて、乗客はすぐには空港を離れられなかったほか、急きょ乗客が増えたため路線バスを使うのも難しい状況でした。
このとき、SNS上では緊急対応を評価する声の一方、茨城空港一帯は農地が広がっていて交通機関が乏しく、周辺にホテルや飲食店が少ないことを心配する声も上がっていました。
こうした中、関東鉄道によりますとスカイマークの依頼を受けてバス会社3社のバス8台が希望する乗客全員を最寄りのJR石岡駅まで輸送しました。
スカイマークによりますと、運航の遅延や行き先変更などに備えて、バス会社に協力を求める契約を事前に結んでいて、年始でもバス会社の協力を得られたことから、スムーズな対応につながったとしています。
国土交通省によりますと、災害が起きた際、航空機の着陸先をどのように調整するかはシステムを開発するなど対応を進めていますが、鉄道アクセスのない地方の空港を中心に、受け入れた後の地上の交通機関の確保は全国的に課題となっているということです。