茨城県 大雨で水があふれた牛久沼 堤防かさ上げなど対策案

ことし6月の記録的な大雨で龍ケ崎市などの牛久沼で水があふれた問題で、茨城県は堤防のかさ上げなど必要な対策案をまとめました。

ことし6月の記録的な大雨で、牛久沼ではあわせて3か所で水があふれ、県の検証委員会は地盤が軟弱なため堤防が沈下したことが原因だと想定されると結論づけました。
25日の委員会では県がまとめた今後の対応策が報告されました。
具体的にはハード面の対策として、▽水があふれた3か所と▽地盤沈下により必要な高さに足りていない3か所のあわせて6か所の堤防を今後、予想される地盤沈下も踏まえてかさ上げします。
また、河川監視カメラを4か所に新たに取り付けるほか、水位計も1か所増設するなどソフト面での対策にも取り組むとしています。
さらに、どれくらい地盤沈下しているか監視する装置を設置することも検討しています。
委員長の筑波大学の武若聡教授は「地盤沈下の影響も踏まえた内容だったので委員会としては妥当と判断した」と話していました。
県河川課の栗林俊一課長は「かさ上げの実施は来年度以降になるが、水位計やカメラの設置などすぐにできることを早めに実施していきたい」と話していました。