「常陸大津の御船祭」ユネスコの無形文化遺産に提案へ 北茨城

茨城県北茨城市の伝統の祭り「常陸大津の御船祭」について、文化庁はユネスコの無形文化遺産への追加登録を提案することを決めました。

「常陸大津の御船祭」は北茨城市で5年に1度行われる伝統の祭りで、みこしをのせた全長およそ14メートルの木造の船を引っ張って町なかを練り歩き海の安全と大漁を祈願します。
この祭りについて、文化庁の文化審議会の部会は18日、ユネスコの無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の構成要素の1つとして、新潟県、富山県、滋賀県の祭りとともに、追加登録を提案することを決めました。
今後、政府の正式な決定を経て、ユネスコの事務局に提案され、再来年の11月ごろに登録するかどうか審議される見通しだということです。
無形文化遺産の「山・鉾・屋台行事」は、いまは、日立市の「日立風流物」など全国33件の行事が登録されています。
無形文化遺産の候補に選ばれたことについて常陸大津の御船祭保存会の高倉雅友副会長は「非常に驚きました。来年は5年ぶりの祭りなので登録に向けてもより多くの人に知ってもらえるように盛り上げていきたい」と話していました。
また、北茨城市の豊田稔市長は「大変喜ばしい。保存会と一体となってユネスコ無形文化遺産に登録されるようさらなる支援に努めていく」とコメントしています。