「第九」市民約300人が4年ぶりに合唱 水戸芸術館

年の瀬を前に、ベートーベンの交響曲第9番、「第九」を300人の市民で合唱する水戸市恒例の催しが17日、4年ぶりに開かれました。

この催しは、水戸市にある水戸芸術館が24年前から、広場に設けた特設ステージでほぼ毎年、年の瀬の12月に行っていましたが、新型コロナの感染拡大の影響で去年までの3年間は、取りやめていました。
新型コロナの感染症法上の位置づけがことし、「5類」に移行されたのを受けて17日、4年ぶりに合唱が行われ10歳から91歳までのおよそ300人が参加しました。
市民たちは、プロの音楽家たちによる演奏にあわせてベートーベンの交響曲第9番、「第九」の第4楽章を合唱しました。
市民たちはこの日のために2か月余り練習してきたということで、力強く歌いあげると、客席から大きな拍手が送られていました。
このあと、観客も参加して配付された歌詞を見ながら一緒に第九を歌っていました。
最年長の91歳で合唱に参加した角田準作さんは「4年ぶりでもすべて歌い上げることができました。生きがいを感じられて最高です」と話していました。
主催した水戸芸術館音楽部門の中村晃芸術監督は「新型コロナで人とのつながりが持てなくなっていましたが、最高の芸術作品といわれる『第九』を市民が声を合わせて歌えてうれしかったです」と話していました。