茨城県が県内全域にインフルエンザの流行警報発表 約5年ぶり

茨城県内のインフルエンザの新たな感染者数は1医療機関あたり32.07人と前の週と比べて急増し、県は14日今シーズン初めて茨城県内全域にインフルエンザの流行警報を発表しました。
警報の発表はおよそ5年ぶりで、県は手洗いやうがいなどの徹底を呼びかけています。

茨城県の発表によりますと、インフルエンザの定点把握で今月10日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は32.07人でした。
増加するのは4週連続で、前の週より1.46倍と急増していて、国が警報の基準と定める「1医療機関あたり30人」を上回りました。
これを受けて、茨城県は14日県内全域にインフルエンザの流行警報を発表しました。
警報の発表は2019年1月以来およそ5年ぶりで、県は手洗いやうがいを徹底し、予防接種や十分な休養、こまめな換気などを行うよう呼びかけています。
インフルエンザの1週間の感染者の年代別の割合は、10歳未満が44%、10代が29%、20代が5%、30代が6%、40代が6%、50代が3%、60代が2%、70代が1%、80代以上が1%となっています。
次に、1医療機関あたりの新たな感染者の数を保健所ごとにお伝えします。
土浦保健所が47.55人、日立保健所が45.55人、つくば保健所が34.13人、水戸市保健所が33.83人、竜ケ崎保健所が32.50人、潮来保健所が29.62人、ひたちなか保健所が28.44人、古河保健所が25.70人、筑西保健所が22.82人、中央保健所が7.60人となっています。
なお、それぞれの保健所が管轄している市町村は、次のとおりです。
土浦保健所が土浦市、石岡市、かすみがうら市。
日立保健所が日立市、高萩市、北茨城市。
つくば保健所が常総市、つくば市、つくばみらい市。
水戸市保健所が水戸市。
竜ケ崎保健所が龍ケ崎市、取手市、牛久市、守谷市、稲敷市、美浦村、阿見町、河内町、利根町。
潮来保健所が鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市。
ひたちなか保健所が常陸太田市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東海村、大子町。
古河保健所が古河市、坂東市、五霞町、境町。
筑西保健所が結城市、下妻市、筑西市、桜川市、八千代町。
中央保健所が笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町です。