在留資格なく生活が苦しい外国人支援の相談会 笠間

医療や生活の困窮に悩んでいる、在留資格のない外国人たちを支援しようと、茨城県笠間市で相談会が開かれました。

相談会は、北関東を中心に、在留資格のない「仮放免」の外国人などの生活の支援をしている団体が10日開いたもので、笠間市の会場には県内外からおよそ100人が集まりました。
支援団体によりますと、在留資格のない外国人は働くことが禁止されているため生活に困窮しやすく、保険に入れずに適切な医療を受けられないことが多いということです。
このため、相談会では、医療などの相談が行われ医師や看護師が血液検査や問診などをして健康の状況を調べていました。
また、生活を支援しようと、コメや野菜などの食糧のほか衣類などが用意され、訪れた人たちに無償で提供していました。
腎臓結石などの持病を抱えるイラン国籍の男性は「健康のことが心配だったので感謝しています。病院に行っても診察を断られることが多く、普通の生活がしたいです」と話していました。
相談会を主催した「北関東医療相談会」の長澤正隆事務局長は「さまざまな人が支援に携わっていますが、まだまだ足りないので、こうした弱い立場の人たちの存在を知ってもらい支援につなげていきたい」と話しています。