行方市 シラウオ鮮度をAIで評価 “都内の販路開拓”と成果

地元特産のシラウオの鮮度をAI=人工知能で評価する取り組みを進めている茨城県行方市と民間企業は、品質の説得力が増したことで、都内の飲食店などへの販路開拓につながったとするこれまでの成果をまとめ、発表しました。

これは行方市の鈴木周也市長が、30日、東京・港区で会見し、発表しました。
霞ヶ浦で水揚げされるシラウオは漁獲量が全国2番目ですが、価格の低迷や漁業者の減少などが課題で、行方市は民間企業などと連携してAIが備わったカメラを使い、水揚げされたシラウオの鮮度を評価して漁業者を支援する取り組みを進めています。
発表によりますと、これまでにおよそ70の店舗にサンプルを提供し、AIによる客観的な評価を示すことで品質の説得力が増して、都内の飲食店9店舗への販路開拓につながったということです。
鮮度の高いシラウオを品質にあった価格で提供することで、地元の道の駅などで販売する場合の4倍から5倍の価格で取り引きし、単価の上昇も実現できたとしています。
市では、鮮度を維持しながら流通させる方法も確立させていくとしています。
鈴木市長は「継続的に取り引きしてくれるレストランも出てきたので、うまくいっている実感はある。漁業者などが全国にPRできるようにしていきたい」と話していました。