茨城 大子町の果樹園でりんご試食の12人が食中毒

茨城県は大子町の果樹園で試食用のりんごを食べた観光客12人が下痢や腹痛などの症状を訴え、3人が入院していると発表しました。

県によりますと、今月5日、大子町の果樹園、「豊田りんご園」で試食用のりんごを食べた観光客47人のうち、6歳から80代の12人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。
このうち3人が入院していて、6歳の男の子は集中治療室で人工透析を受け人工呼吸器をつけていて、70代の女性も集中治療室にいるということです。
保健所が調べたところ、患者は、園の従業員がりんごを16等分できる専用カッターで切り分けたものを食べたとみられ、検査の結果、患者や従業員の便から腸管出血性大腸菌O157が検出されたということです。
豊田りんご園では今月16日から試食としてのりんごの提供を取りやめたということです。
県はりんごを提供する過程が原因の食中毒と断定し、保健所を通じ、県内の観光果樹園に使用する器具の衛生管理や調理の前に手を洗うことなど注意を呼びかけています。