茨城 土浦市民会館が国の登録有形文化財に 昭和44年建設

茨城県土浦市で昭和44年に建設された「土浦市民会館」が国の登録有形文化財に新たに登録されることになりました。

国の登録有形文化財は、建設から50年以上がたった歴史的に貴重な建造物を国が登録するものです。
今回、県内では、54年前の昭和44年に建設された土浦市中心部にある「土浦市民会館」が新たに登録されることになりました。
「土浦市民会館」は建築音響工学の権威として知られる佐藤武夫さんが設計した3階建ての建物で正面の柱や大階段に、ギリシャやローマ建築などの古典主義的な様式に影響を受けたデザインを取り入れているのが特徴です。
また、コンサートや演劇ができるおよそ1000席の大ホールなどを備えていて、大ホールの壁や天井には音響の効果を高めるため、くるみの木が素材として使われています。
国の文化審議会からは、音響を整えるのに優れた造りになっていることや工夫の施された古典主義的な外観などが評価されたということです。
土浦市教育委員会文化振興課の石川功課長補佐は「県内はもちろん、国の登録有形文化財のうち、コンサートホールとしては関東でも非常に大きい方なので活用の機会が広がってほしい」と話していました。
県によりますと、県内の国の登録有形文化財は今回の土浦市民会館を含めると295件になるということです。